深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る (ブルーバックス) pdfダウンロード

深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る (ブルーバックス)

によって 藤倉 克則

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深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る (ブルーバックス)の詳細

本のタイトル : 深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る (ブルーバックス)
作者 : 藤倉 克則
ISBN-10 : 4065160421
発売日 : 2019/5/16
カテゴリ : 本
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本書の第1章では、生物にとって極限の世界である深海に生きる生物について解説しているのだが、この中でも特に注目されるのが、やはり20世紀における海洋生物学上の最大の発見の一つとされているという化学合成生態系だと思う。筆者はまず、化学合成生態系が存在する熱水噴出孔や湧水域(周辺の海水とほぼ変わらない温度の海水が湧き出す場所)はどこにあるのか、化学合成に必要な物質はどこからどのように供給されるのか、化学合成生態系下における化学合成細菌と動物の共生関係などについて詳しく解説している。筆者は、地球上の多種多様な生物の共通祖先である生命体はどこでどのようにして生まれたのか、ほかの惑星に生命がいるのかという壮大な科学テーマにも迫っている。このうち地球の生命の起源については、三つの説とそれぞれの問題点の概要及びそれらのうちで現在もっとも支持されているという深海熱水起源説の詳細を紹介しており、地球外生命については、土星の衛星エンセラダスと木星の衛星エウロパの地下海における海底熱水活動による化学エネルギーのみを利用した原始的微生物存在の可能性を指摘している。筆者はさらに、海底下の地層の中の「海底下生命圏」についても紹介しており、2015年には水深1.2kmの海底下約2.5kmに微生物細胞が存在していることがわかったとし、これまでのところ、掘れば掘っただけ、微生物が見つかっているという状況で、いまだに「海底下生命圏の果て」を見つけた人はいないとも語っている。第2章では、プレートテクトニクス理論の基本を解説したうえで、深海のプレート境界やプレート内部で起こる地震のメカニズムを詳しく解説している。特に注目すべきは、東北地方太平洋沖地震で何が起こったのかを、海洋研究開発機構の海底調査や、世界で初めてだという地震発生直後の断層の掘削調査による掘削同時検層データ、地質試料採取、地層に残されている摩擦熱の計測などによって明らかにしていることであり、数々のトラブル・困難を乗り越えて3ヶ月以上にわたって行われたこの掘削調査と、2007年から現在進行中だという南海トラフ地震発生帯における掘削調査の模様については、その詳細なリポートも行っている。第3章では、人類の近代的活動に欠かせない深海の鉱物・エネルギー資源の話題とともに、人類のそうした活動の結果生じ、あるいは生じるおそれのある海の環境汚染問題、具体的には、二酸化炭素による海水の酸性化及びそれが海洋生態系に大きな影響を及ぼすおそれと、その二酸化炭素を海底に閉じ込め、さらにそれを再資源化する技術開発、東北地方太平洋沖地震の津波で運ばれた「がれき」による海の汚染、プラスチックごみによる海と海洋生物の汚染などを取り上げている。ちなみに、巻末の執筆者一覧を見ると、序章は藤倉氏と木村氏が共著し、第1章以降は、藤倉氏を始めとする9名の海洋研究開発機構の研究員・技術統括と1名の大学講師が分担執筆している。このうちでは、地震のメカニズムというテーマからやむを得ない面はあるものの、第2章の難度が髙く、この解説を素人が全て理解するのには無理があるように思った。編者であり、全体の原稿を見る立場にある藤倉氏と木村氏の段階で、もう少し全体の難度をならす配慮ができなかったのだろうかという気はしないでもない。

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