歌謡曲の時代―歌もよう人もよう (新潮文庫)本ダウンロード

歌謡曲の時代―歌もよう人もよう (新潮文庫)

によって 阿久 悠

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歌謡曲の時代―歌もよう人もよう (新潮文庫)の詳細

本のタイトル : 歌謡曲の時代―歌もよう人もよう (新潮文庫)
作者 : 阿久 悠
ISBN-10 : 410133451X
発売日 : 2007/11
カテゴリ : 本
以下は 歌謡曲の時代―歌もよう人もよう (新潮文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
阿久悠は、暑い夏が突然寒い冬に切り替わるような、最近の異常気象を「二季」という言葉で憂いている。秋や春が無くなっていくことと歌謡曲の衰退に、因果関係が無いはずがない。 阿久悠はまた、昭和と平成の歌の違いに触れて、「昭和が世間を語ったのに、平成では自分だけを語っている」と指摘している。世間、社会という大きな物語から、個人を中心とした小さな物語へ人々の関心は移行し、歌も、皆が口ずさむ流行歌から、自分や仲間うちだけで消費するipodミュージックやカラオケソングに機能分化している。著者は言う。「聴き歌が世に流れなくなって淋しい。すべてが歌い歌になっている」。 「季節感」「世間」だけではない。「青春」も「酒の飲み方」も、極端な話「人間の心」そのものの在りようが変わってしまったのだと。 「北の宿から」「舟歌」「津軽・海峡冬景色」をヒット曲に持つ阿久悠が、当初“演歌”のフィールドを“アウェイ”として認識し、船村徹を仮想敵として捉えていたという話も興味深い。やがて阿久悠自身がヒットメーカーとなった時、今度は自らがニューミュージック勢にとっての仮想敵となっていたという事実も。山下達郎や細野晴臣が筒美京平を、やはり“仮想敵”として捉えていた話は有名だし、歌謡曲の世界にも、スポーツやほかの文化芸能、一般のサラリーマン社会同様の“世代間闘争”といったものがあったのだ。その「世代間闘争」も今の世では曖昧模糊としたものとなっている。本書に収められているエッセイに通底するのは、「歌謡曲の時代」昭和への熱い思いと、「歌謡曲の存在し得ない時代」平成への嘆きだ。それは徐々に進行した時代の変遷なのだろうが、その断層はなぜか「二季」のようにデジタルなものにも思える。一方で、近田春夫の解説、「阿久悠は歌謡曲を信じ過ぎたのかも知れない」も、シニカルだけど鋭いね。

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