「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方

「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方の詳細

ほぼ全てのページに見所というか、価値ある情報が載せられている。特に重要に感じたのは、対立・葛藤に関しての記述。物語には対立が必要不可欠であることを至極論理的に述べている。全ての物語は対立を中心に作られており、それについて詳細に記してあるこの本が優秀であるのは道理だろう。またこの本が素晴らしいのは全ての項目で、具体的な製作法について書いてあるところだ。要するに精神的な指導では無く、具体的にこうせよああせよと言ってくれている。言い換えるなら実践的なのだ。そこがこの本を一押しさせていただく、最大の理由である。分厚いこの一冊はほとんど捨てる場所が無いと言える素晴らしい物だが、しかし残念なことに不要なページも確かに存在する。だがそれは些少であり、他の有用な部分で十分費用対効果を示してくれる。自分としてはこの本が例え一〇〇〇〇円しても買いだと思う。もしあなたが本当にクリエイターを目指しているというのであれば。