精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険
によって 川添 愛
精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険本無料ダウンロード - 精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険をお探しですか? この本は著者が書いたものです。 この本には312ページページあります。 精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険は東京大学出版会 (2016/10/26)によって公開されています。 この本は2016/10/26に発行されます。 精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険は簡単な手順でオンラインで読むことができます。 しかし、それをコンピュータに保存したい場合は、今すぐ精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険をダウンロードできます。
精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険の詳細
本のタイトル : 精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険
作者 : 川添 愛
ISBN-10 : 4130633635
発売日 : 2016/10/26
カテゴリ : 本
ファイル名 : 精霊の箱-上-チューリングマシンをめぐる冒険.pdf
以下は、精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
先に言ってしまおう。前作に勝るとも劣らない傑作である。『白と黒のとびら』に続いて、まさかこんなにも魅力的な作品が現れるなんて。『白と黒のとびら』は、「魔術師に弟子入りした少年が困難を乗り越えながら成長していく物語」をとおして、形式言語とオートマトンについて学ぶという内容であった。それに対して、今作のテーマは「チューリングマシン」。物語の舞台は、前作の最終章から数か月後の世界だ。そこで、新米魔術師となったガレットは、世界の存続を揺るがすような一連の大事件に巻き込まれていく。小説ゆえ、具体的なストーリーについてはぜひ本書自身に当たってほしい。しかしそれにしても、そのストーリー構成と舞台設定がなんと巧みなことだろう。前作と同じく、何気なく書かれていることがつねに意味を持っていて、その後のストーリーとうまく接続していく。また今作では、「呪文はいかにして効力を発揮するのか」「逆に呪文が無効化してしまうのはどんな場合か」といった点まで話が練られていて、その展開にしばしば膝を打ってしまう。そしてもうひとつ、設問が絶妙だ。前作と同様に、いや前作以上に、「立ち止まって考えれば解ける」「解いて楽しい」という内容の設問に仕上がっている。とりわけ、計算やコンピュータの基礎について少しでも知っている人であれば、「今度はあの問題か」とニンマリしながら読み進めていくことができるだろう。というように、本書を評するにあたっては、賞賛の言葉しか思い浮かばない。唯一の問題と言えば、はたして次回作があるのかどうかである。もちろんわたしとしては、「次作も希望する」に一票を投じる以外にないのだけど。
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